デッキケースの選び方|収納枚数・サイズ・持ち運びを解説
共有
大会の朝、会場のテーブルでケースを開けた瞬間に、ひやりとしたこと、ありませんか。
大切なカードが中でぎゅうぎゅうに詰まっていて、一枚抜こうとすると角が引っかかる。
フタも最後まで閉じきらず、少し浮いている。
前の日に「これで大丈夫」と思ったのに、いざ使うと落ち着かない。
何度も握り直したデッキも、対戦相手と過ごした一戦も、その束のなかに静かに積み重なっています。
だからこそ、持ち運ぶ入れ物は、迷わず手を伸ばせるものを選びたいですよね。
この記事では、デッキケース選びを3つの視点からお伝えします。
デッキケースは3つの視点で選ぶ
デッキケースの選び方は、収納枚数・カードのサイズ・持ち運び時の保護性の3つで決まります。
たくさんの製品を前にすると、つい収納枚数の数字だけを比べたくなります。
けれど、大きく分けると、確認したいことはこの3つに整理できます。
・収納枚数は、公称値ではなくスリーブ構成から考える
・使っているカードのサイズを、最初に確認する
・移動中に開きにくく、カードを守れる構造かを確認する
この3つを押さえておけば、「入らなかった」「出すときに擦れる」「持ち運びで散らばる」といった後悔の多くは防げます。
デッキケースと保管用ストレージの違い
デッキケースと保管用ストレージの大きな違いは、主な用途が対戦用デッキの持ち運びか、大量のカードの整理・保管かという点です。
それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
・デッキケース:対戦で使うデッキをひとまとめにして、持ち運ぶためのケース
・保管用ストレージ:コレクションや予備カード、複数のデッキをまとめて整理・保管するもの

迷ったときは、次のどちらに近いかで選んでみてください。
・対戦や大会に、組んだデッキをそのまま持っていきたい → デッキケース
・使っていないカードや、複数のデッキをまとめて自宅に置いておきたい → ストレージ
最初に確認|使っているカードのサイズ
デッキケース選びで最初に確認すべきことは、使っているカードのサイズです。
カードゲームによって、カードの大きさには違いがあります。代表的な規格を挙げると、次のようになります。
・スタンダードサイズ:約63×88mm
・スモールサイズ:約59×86mm
ただし、確認するときに見るべきは、カード単体の寸法ではありません。
実際にはスリーブを装着した後の外寸で確認すると、お使いのカードがどちらの規格に近いか判断しやすくなります。
スリーブを付けた状態で確かめる
スリーブを重ねるほど、縦横ともにわずかに大きくなります。
二重・三重で使う場合は、その分の余裕も見込んで確認しておくと安心です。
サイズさえ合っていれば、あとの選び方はぐっと迷いにくくなります。
収納枚数|スリーブ構成によって変わる「実際に入る枚数」
収納枚数を選ぶときに大切なのは、公称の数字ではなく、ふだん使うスリーブ構成で実際に何枚入るか、という視点です。
公称枚数は、メーカーによって「スリーブなし」「一重」「二重」など基準が異なります。
購入前に、その数字が何を基準にした枚数なのか、商品ページで確認しておくと安心です。
スリーブを重ねるほど、カード1枚あたりの厚みが増えていくため、同じケースでも収納できる枚数は少なくなっていきます。
厚みが増えることで、次のようなことが起こりやすくなります。
・思っていたより早くいっぱいになる
・フタが最後まで閉まらず、少し浮いた状態になる
・詰め込みすぎて、出すときに角が引っかかる
スリーブの構成別に、収納の感覚を整理すると、次のようになります。

|
スリーブ構成 |
収納枚数の目安 |
確認しておきたいポイント |
|
一重スリーブ |
公称に近い枚数が収まりやすい |
ケース容量に対して、余裕を持って収まりやすい構成です |
|
二重スリーブ |
公称より少なめになりやすい |
ケース容量とスリーブの厚みの組み合わせで、実際に入る枚数が変わります |
|
三重スリーブ |
さらに少なめになりやすい |
厚みが増える分、ケース容量に余裕を持たせて選びたい構成です |
※実際の収納枚数は、スリーブの厚みやケースによって変わることがあります。
数えるときは、本デッキだけでなく、サイドや予備のカードも一緒に含めておくと、購入後の「思ったより入らなかった」を防ぎやすくなります。
持ち運び|毎回使う部分だからこそ見ておきたい
持ち運び時の保護性は、出し入れのしやすさとフタの構造で決まりやすくなります。
持ち運んでいる間、カードは見えないところで、小さな衝撃を受けていることがあります。
その衝撃をできるだけ減らすために、確認したいのが次の4点です。
・デッキを束ねたまま、無理なく取り出せるか
・フタがしっかり閉じる構造になっているか
・ケース内でカードが動きすぎないか
・カバンに入れたときの厚みや重さが、負担にならないか
ダイスやマーカー、コインなど、カード以外の小物も一緒に持ち運びたい方は、収納スペースの有無もあわせて確認しておくと安心です。
サイドイン式は、出し入れのしやすさが違う
デッキケースには、フタを上から差し込むタイプと、横から入れるサイドイン式があります。
サイドイン式は、デッキを束ねたまま横から取り出しやすい構造です。
ただし出し入れのしやすさは、開口部の広さや内寸、スリーブの厚みにも左右されるため、実際の収納例を確認して選ぶことをおすすめします。
詰め込みすぎには、注意したい
詰め込みすぎは、取り出しにくさや、スリーブの折れ・擦れにつながることがあります。
ぎゅうぎゅうに詰めたケースは、カードやスリーブの一部に圧力がかかり続けます。
少し余白を残して圧力を逃がすほうが、出し入れもしやすく、スリーブを傷めにくくなります。
なお、カードの反りには温湿度など別の要因も関わります。反りについて詳しくは、こちらの記事でお伝えしています。
よくある質問
大切なデッキを守るために、よくいただくご質問にお答えします。
Q. 公称枚数どおりに入りますか?
A. 公称枚数は、メーカーによって「スリーブなし」「一重」「二重」など基準が異なります。
購入前に、その数字が何を基準にしているか、商品ページで確認しておくと安心です。入れたい枚数より余裕のある容量を選んでおくと、さらに安心です。
Q. 二重スリーブにすると、収納枚数はどう変わりますか?
A. スリーブが厚くなる分、収納できる枚数は少なくなりやすいです。
公称枚数の基準とあわせて、購入前に商品ページでご確認いただくと安心です。
Q. デッキケースは、どのカードにも使えますか?
A. カードゲームによって、カードのサイズには違いがあります。
購入前に、お使いのカードの大きさと、ケースの対応サイズを見比べておくと安心です。
Q. 詰め込みすぎると、カードは傷みますか?
A. 反りやスリーブの圧着あとにつながることがあります。
ケース内の圧力が、カードにかかり続けるためです。少し余裕を残しておくほうが、結果的にカードを長くきれいに保ちやすくなります。
Q. 120枚用と150枚用、どちらを選べばいいですか?
A. 目安として、120枚用は二重スリーブで約70枚・三重スリーブで約60枚、150枚用は二重スリーブで約100枚・三重スリーブで約75枚が収納の目安です。
入れたいデッキの枚数とスリーブ構成から選んでいただくと、余裕を持って収まりやすくなります
まとめ|サイズは最初に、枚数は余裕を持って
デッキケース選びで後悔しないためには、サイズを最初に確認し、枚数には余裕を持たせることが大切です。
この記事でお伝えしてきたことを、あらためて整理します。
・使っているカードのサイズを、いちばん最初に確認すること
・公称枚数の基準はメーカーによって異なるため、購入前に確認すること
・出し入れのしやすさとフタの構造が、持ち運びの安心につながること
・詰め込みすぎず、少し余白を残すこと
・迷ったら、入れたいデッキの枚数とスリーブ構成から選ぶこと
大会に向かう朝。
横からすっと差し込んで閉じたケースを手に取れば、そこには昨日まで磨いてきたデッキが、ひとつにまとまって待っています。
詰め込みすぎず、すこしの余白とともに。
あなたのデッキが、これからもずっとすぐそばで、いちばんいい状態のまま次の対戦を待っていてくれますように。
デッキを組んで、そのまま持ち運べる状態にしたい。そう思われた方へ。